2016年4月19日火曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(39)


車を使っての遠方へのツアーは終了しましたが、近場でのマーヤのプチ社会化ツアーは地味に続きます。

 『日比谷線車両のスカイツリーラインだ!』

伊勢崎線でいいから…

 『半蔵門線直通のスカイツリーライン!』

だから…沿線に住んでいる人たちは誰もスカイツリーラインなんて呼んでないの

今回は、電車に乗ってあるトレーナーさんのお宅に遊びに行ってきました。

 『上手に乗れたよ♪』

マーヤの電車練習も兼ねて、今回は車でなく電車で移動してみました。
一回の乗換えを含めて、乗車時間は片道約30分。
電車に乗ってもうんともすんとも言わぬマーヤ、合格です。

これから先、電車での移動かあるかどうかはわかりませんが、経験だけはさせておかないと…です。

ちなみに一歩くんは電車の乗車練習はしていません。
10kgの犬を電車で移動させられるほど、日本の電車は犬には優しくないので…
いつの日か、日本の電車もドイツの電車のようになるといいなぁ…と思っています。

 『あっ! あの焼き鳥買っていこうよ!』

そこは同意見だよ

このトレーナーさんのお宅に遊びに来るのは、実は二回目です。
一回目は一歩くんを連れてきています。

広間が室内ドッグランのようになっていて犬たちがのびのび遊べるので、今回もお言葉に甘えて遊びに来てしまいました。

 『平たく言うと犬連れ飲み会ってことだね』

はい、そうです

そのトレーナーさんの愛犬は、柴犬のタンゴさん。


タンゴさんは、一歩くんやエマともふれあいをしてくれたことがあります。
去年は、トレーナー仲間の旅行にも同行してくれました。

タンゴさんは、とてもフレンドリーな男の子なので…

 TSRのマーヤだよ。よろしくね!』

マーヤとも優しくふれあってくれます。


同じ空間にたくさんの犬がいる状況と同じ空間に二頭しか犬がいない状況では、同じ固体同士であっても、その犬たちの行動や互いの反応が大きく変わる場合があります。
特定の場所や環境・状況だけでなく、たくさんのケースを経験させてそれに慣らしていくトレーニングは、地味ですが犬にとってとても大切なことです。



ハイテンションで遊びまわるだけでなく、落ち着いた空気を作り出す犬…自分が関わる犬にはそうなってもらいたいと思っています。

タンゴさんのおかげで、マーヤも落ち着いて犬連れ飲み会を楽しんでくれました。

 『タンゴさん、リラポジ終わるまで遊べないって…』

今回もまた新しい経験を積ませてもらったマーヤ、更にレベルアップしました。

たくさんの方々のご協力、本当に感謝しております。

『さぁ! このままスカイツリーにも行ってみようかー!!』

伊勢崎線でね

J.Takagi


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2016年4月17日日曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(38)


この週末、トレーナー仲間の犬連れ交流会が相模原の『Dog Community わんのわ』で開催されました。
去年の11月に元保護っ子の一歩くんを連れて行った会の第三回目です。


現預かりっ子のマーヤは、現在社会化ツアー中。
これはちょうど良いタイミング!ということで、今回はマーヤを連れて参加しました。

もちろんエマも帯同しているのですが、このときとは逆で、今回はエマの画像がiPhoneのストレージの中にまったく記録されていませんでした。
いやいや…何でだろうか…


基本的に犬にも人にもフレンドリーなマーヤ、たくさんの人や犬が集まる室内に連れて行っても大きな問題を起すことはありません。

でも、生まれてからずっと繁殖犬として扱われていたマーヤは、パピーの時期に家庭犬らしい経験をまったくさせてもらっていないと思われます。
TSRに保護されるまでの間、まともにふれあったことがあるのは、自分が生んだ子供だけだったのではないか…そんな気がするのです。
そのせいか、マーヤは自分にとって危険なもの、自分の身に危険を引き起こす可能性のある行動を、自ら認識できていないのではないか…そう感じることが何度も何度もありました。


散歩に出ると道路の真ん中を歩こうとするし、クルマやバイクにはフラフラと近寄っていきます。

散歩中に擦れ違う犬は基本無視ですが、相手の犬がガウガウと刺激を発していると、それがどんなにでかい犬であろうと挨拶をしようと近づいていきます。


犬に近づいたら近づいたで、いきなり相手の首筋に鼻先を突きつけて怒られることも…
こうなるともうフレンドリーというよりもただの命知らずのチャレンジャーです。

適切な時期に社会化されなかった犬は、社会化されなかったものや状況に対して恐怖を抱くと言われていますが、まったく逆の方向に針が振れる場合もあるのだな…と、ちょっと珍しいケースをマーヤには見せてもらいました。

こんな成犬の場合、何をどう慣らしていけば良いのかいろいろと考えてみたのですが、それが社会化不足であるが故に起きている行動であるなら、パピーと同じように普通に社会化をしていくのが一番ではないか…という結論に達しました。

そんなこともあってこの一ヶ月間は、マーヤをたくさんの人たち、たくさんの犬たち、たくさんの場所、もの、状況…思いつく限りのものににふれあわせるために連れ回しました。
もちろん、それが楽しい経験として心に蓄積させるようにです。

マーヤは推定4歳で、既に成犬になっています。
社会化するとは言っても、子犬とは違ってそれなりに時間は必要になります。
もしかすると成果が出ないかもしれません。
でも、試さないよりは試したほうが良いです。
試さないと可能性を引き出すこともできませんから。
試してみて、ほんの少しでも可能性を感じたら、それを続けることが大切です。
少しずつ少しずつ犬は変わっていきます。
マーヤのように…


こうして見ると、一丁前というかなんというか、マーヤもすっかり家庭犬になったな…としみじみ。

保護直後、マーヤは人の手からおやつを食べられない子でした。

『ふんふん♪ 何それ?』

が、今では誰の手からも…

『あぐっ! んま!』

と、おやつを食べられるようになりました。

これからマーヤは新しい家族を探して、新しい家族と一緒に生活していくことになります。


だから、僕や僕の家族とだけでなく、いろいろな人といろいろなことができるようになっておく必要があります。
般化というやつですね。
そのために、たくさんの人にマーヤとのふれあいをお願いしています。

新しい家族のところにいったら、僕の知らない犬とふれあうことになるでしょう。
エマとだけ仲良くできればよいという訳にもいかないので、たくさんの犬たちにマーヤとふれあってもらっています。


細かいことを言ったらまだまだ気になることもあるマーヤですが、しっかりとトレーニングしてくれる環境であれば行動面に関してはもう大丈夫でしょう。
基本的に吠えも噛みも攻撃もない子なので、その点は安心です。
どちらかというと、他の犬にそれをされないように気をつける必要があります。

後は体調…皮膚の炎症と痒みをウチでどこまでどうするか…
かなり良くはなりましたが、これも一生ケアを継続してもらう必要がありそうです。

『これ、卒検だった? 98点はいったでしょ?』

そうね、トイレが完璧になったら満点あげようか

J.Takagi


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2016年4月16日土曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(37#3)


#2の続き
スピンオフはこちら

河口浅間神社(神社の件はスピンオフ記事でどうぞ)でミッションした後は、河口湖にくると必ずお世話になるクースクースへ。


クースクースは、河口湖の最も西側の湖畔にあるプチホテルです。
もちろん、犬も一緒に宿泊できます。
でも、宿泊できるのは一日三組だけなのです。


クースクースにも、広いドッグランがあります。

クースクースのドッグランは、森の中にあります。


DOG PITのドッグランとはまた違った魅力のあるランです。

エマは子の自然いっぱいの中にあるドッグランでいつも楽しませてもらっています。


クースクースのドッグラン、マーヤも楽しんでくれているようです。

クースクースでの犬たちの楽しみはドッグランですが、人間たちの楽しみは…


落ち着いた雰囲気のレストハウスでいただく食事です。

夕食は、レストハウスでいただくコースと、宿泊する部屋のテラスで楽しむバーベキューを選択することができます。


バーベキューもおいしいのですが、今回はレストハウスでのディナーをお願いしました。

ディナーコースとバーベキュー、どちらを選んでもおいしい料理を楽しむことができます。


そして、どちらを選んでもとてもボリュームがあります。

クースクースに行ってみようかな…と思った方に、ひとつだけアドバイス。

 昼食抜いていかないとたぶん食べ切れません

少食の方はもちろん、結構な大食漢の方でも十分に満足できる量の料理が出てきますので…

 『食べ切れなかったらマーヤも手伝うよ』

クースクースに宿泊する日は、朝食べて昼抜くくらいでちょうど良いかと思います。


今回もおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。

人間の食事中のマーヤは…

 『マーヤの分はまだ?』

思いの外、おとなしく待ち続けてくれました。

そして、クースクースは朝食も名物があります。
それは、洋風うどん。
鴨のスープがとても美味です。

が、今回はパンをチョイスしました。
たまには…ということで。


チーズが乗ったパンももちろんおいしいです。

洋風うどんが気になる方は、こちらをご覧ください。

朝食中もスリングの中でおとなしく待っていられたマーヤ。


これならドッグカフェに行っても大丈夫でしょう。

マーヤもすっかりクースクースを気に入ってくれたようです。


骨格の形や動作の関係で他の犬に追いかけられやすいマーヤは、都の公園に併設されている無料のドッグランで遊ばせることはできませんがDOG PITやこのクースクースのランならば安心して遊ばせることができます。

今度は新しい家族と河口湖に遊びに来ることができるといいね

 『また来るよ!』

楽しい旅行はあっという間に最終日。

草加に戻る前に、初日に一緒に来ることができなかったよもぎうどんと恐竜の道の駅なるさわに立ち寄りました。


博物館前にある鉱石からパワーをもらうエマ。

そしてマーヤ。


この旅行でもまた、マーヤにとって初めてのことをたくさん経験させることができました。
新しい家族と本格的な旅行に出かけても、何の問題もなさそうです。

この河口湖での社会化ツアーでマーヤとふれあってくださった皆様、本当にありがとうございました。


マーヤは既に成犬ですが、推定4歳にして日に日に進化しているように感じます。
体は小さい子ですが、ウチに来たときよりも大きくなったように感じます。

まだ皮膚の状態がちょっと…な感じではありますが、連休明けには里親さんの募集を始められるように調整していこうと思っています。

【おわり】

J.Takagi


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2016年4月15日金曜日

御神木の下で

話の流れとしては保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(37#2)の続き

本来であれば、この記事は【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(37#3)というタイトルになるはずだったのですが…

旅行からの帰宅後、iPhoneのストレージとEOSに入れていたSDカードをくまなくチェックしたところ、なんと…今回の記事のスポットでのマーヤの画像はゼロ…

ここでは僕はずっとエマを連れていたのですが、景色に夢中になってしまったために嫁とマーヤとはほぼ別行動状態。
ということで、このスポットでのマーヤの画像はまったくありません。

そんな訳で、大変申し訳ございませんが、今回の記事はエマがメインの預かり日記スピンオフとして読んでいただきたく存じます。
もちろん飛ばしていただいても結構です。
何卒…<(_ _)>


母の白滝のある山から降りる途中に河口浅間神社があると聞き、帰り道に立ち寄ることにしました。

河口浅間神社は、全国にある浅間神社の一社です。


前回の記事でも少し触れたのですが、僕の自宅の徒歩圏内にも浅間神社があります。
初詣はもちろんのこと、神社ミッション(神社ミッションって何?とよく聞かれるのですが…一言で言うと宣言のようなものです)のときも必ず地元の浅間神社へと足を運びます。

浅間神社は、富士山と木花咲耶姫命を祀る神社です。
その浅間神社が草加の自宅近くにあるということもあり、富士山や河口湖とも何かしらの縁があるのだろう…と、僕は勝手にずっとそう思い続けています。

河口浅間神社は草加の浅間神社とは違って、境内が自然いっぱいの山の中にあります。

立派な御神木も。


参道と境内には、見事な杉の古木が立ち並んでいます。

山伏か天狗が姿を現すのでは?
そんなことを想像してしまうくらいの厳かな空気がここにはあります。


この境内では、エマの顔も心なしか引き締まって見えます。

御神木の幹と根の太さが、歴史を感じさせてくれます。
樹齢は1,200年を超えているとか…

『マーキングなんてできる雰囲気じゃないね』

境内の杉林は格好のトラッキングフィールドになりそうですが…


やはりそういう雰囲気ではありません。
やったら誰かに怒られそうです。

そして、地元の浅間神社と同じように、河口浅間神社でもしっかりミッションさせていただきました。


母の白滝と河口浅間神社、やっと訪れることができました。
とても満足です。
とても清々しい気分です。

神蔵さん、ありがとうございました。

そして、河口浅間神社を後にして、この日の宿へと向かいました。


いつものあの場所です。

保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(37#3)へ続く

J.Takagi


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