2014年8月19日火曜日

攻撃のタイプとその理由


「ウチの犬、攻撃的なんです」

触ると噛む、犬に向って吠える、人に向って唸る…等々、犬のそのような行動を見て、人はその犬を『攻撃的』と表現します。
僕がエマをパピースクールのカウンセリングに連れて行ったときも、トレーナーさんに「攻撃的で噛む犬」とエマの行動を説明したように記憶しています。

一口に『攻撃的』と言っても、その犬の性格によって『先制型』『守備型』というまったく逆の2つのタイプに分けられます。
怖いもの知らずで自己主張が強い性格で積極的に攻撃を仕掛けていくのが『先制型』、本来は怖がりで喧嘩はしたくないのだけれど自分の身を守るために最終手段として攻撃行動を起こすがと『守備型』なります。
そして、『噛む』『吠える』『唸る』と、人間が『攻撃的』と呼ぶ犬の行動にはいろいろなものがありますが、犬がその行動を行う理由もさまざまです。

大切なおもちゃを取られそうになったから取られまいとした
知らない人の手が目の前に出てきて怖かった
テリトリーのサークルの中に手を入れられた
痛めている脚を触られた

すべて犬が攻撃的になる理由として考えられるものです。
それ以外にも、犬が攻撃的になる理由はいろいろと考えられます。

でも、一般の飼い主さんがその原因を突き止めることが難しいケースもあります。
一緒に住んで(犬に関わって)いる家族が多い場合、多頭飼いしている場合、成犬になった犬を迎えた場合など、いろいろな要素が絡み合うとその原因を掴むことは困難な作業となります。
また、原因がを突き止めたとしても、「攻撃行動を抑制する対処法がわからない…」という飼い主さんも多いのではないかと思います。

今日は出張トレーニングで「里親になって迎えた保護犬(推定3~4歳)が先住犬と猫に対して攻撃を仕掛ける」ということでお困りになっている飼い主さんのお宅に伺いました。
飼い主さんにカウンセリングでお話しを伺ってからそのわんちゃんの様子を観察させてもらったのですが、動作やボディランゲージからそのわんちゃんの攻撃行動は恐怖性から来ているものだということがわかりました。
このケースのように、飼い主さんが迎えるまでの3~4年の間にその犬がどこでどのような経験をしてきたのかがわからない場合は、仔犬の状態で迎えた犬よりも原因の追究とその後のトレーニングのプラン作成が難しくなってきます。

犬の攻撃行動を抑えるトレーニングには専門的な知識が必要となることもあるので、愛犬の攻撃的な行動で困っている、将来が心配…と考えている飼い主さんは、できるだけ早めにドッグトレーナーに相談することをご検討ください。
8年前、エマの噛み癖をどう治したらよいのかわからなかった僕もそうしました。

経験豊富なトレーナーさんには全く力が及びませんが、僕もまだまだ無料出張トレーニングを行っていますので、興味のある方はご連絡ください。



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