2006年11月14日火曜日

in this country

以前から一つ計画していたことがあった。
それは、エマを育てたブリーダーさんのところに連れて行くということ。
エマはブリーダーさんからではなくショップで購入したわんこなので、本来であればエマのブリーダーさんを見つけ出すことは不可能。
でも、5月に届いた血統書はペットショップの名義に更新されていなかったため、エマが生まれたのが群馬ということ、エマの生まれた犬舎名、エマの繁殖者の方の名前は知ることができた。
ネットで検索すればその犬舎を見つけることができるだろうなんて簡単に考えていたんだけど、甘かった…
血統書が届いてから犬舎名で何度か検索したけど、全然ヒットしなかったので俺はもう諦めかけていた。
しかーし! つい最近、かみさんがネット検索でついにその犬舎のホームページを見つけ出した。
「いくら検索しても見つからなかったんだけどな…」
「このホームページ、つい最近できたみたいだよ。」
「なるほどね。」
とりあえず場所を調べてみると、佐野のアウトレットに行く時の迂回路として使っている何度も通ったことのある道沿いにあるようだった。
あんな場所に犬舎なんてあったかなぁ…思い出せない。
高速を使えば一時間半もあれば行ける場所だったので、とりあえず今日行ってみることにした。

久しぶりの高速&長距離ドライブになったけど、エマは車酔いすることもなく元気いっぱいだった。
122と16号の交差点がひどく混んでいたけど、それ以外は順調なドライブで、羽生SAでの30分休憩を入れても一時間ほどで館林の出口に到着した。
館林の出口から30分ほど走り続けると、ナビから目的地到着の合図。
周りを見回すと、道の反対側にその犬舎があった。少し先の交差点で折り返して、エマの生まれた犬舎へ。
車を駐車場に停めると、エマが建物の方を見てクークー鳴き出した。落ち着きがない。この場所の記憶が残っているのか…
いきなりエマを建物の中に連れて行っていいかどうかもわからないので、かみさんに店の様子を見てきてもらうことにした。
とりあえず、俺とエマは車の中で待機。エマは車の中からきょろきょろと外を見回してクークー鳴いている。

しばらくすると、かみさんと犬舎の女性の方が一緒に出てきたので、エマを抱っこして車から降りた。
その女性は、「あなたは誰の子かなぁ? 甘ったれさんな顔してるねー!」と言って、エマの顔をくしゃくしゃっと撫でた。
「みんなどこに行ったのか、わからなくなっちゃうからねぇ…」
どうやらこの方が血統書の繁殖者名に名前が載っていたご本人のようだ。
駐車場の奥の方で、オーナーさんらしき人が忙しそうに荷物を運んでいた。どうやらこの女性の旦那さんのようだった。
俺とかみさんが想像していた感じとは全然違って、思っていたよりも全然若そうな雰囲気だった。
かみさんが、「これが血統書なんですけど…」と血統書を手渡すと、「あっ、ピカちゃんの子供だ。ピカちゃんがお母さんだね。」と、奥さんはすぐに誰の子なのかわかったようだった。
エマのお母さんの名前が、「ピカ」という名前だということがわかった。もちろん、血統書に記されている登録名とは全然違う名前だった。
そ して、エマのおじいさん(母方)がとても小さいシュナウザーだったこと、ピカちゃんは今も元気だということ、ピカちゃんの姉妹に当たるシュナもほんとはこ こに残したかったけど「どーしても譲ってほしい!」という人がいて何度もここに通ってくれたので一歳くらいになってから泣く泣く譲ったということを話して くれました。
エマのおじいさんは小さかったのかぁ…どうりでエマもちっこい訳だ。
「ブラックの血が入るとどうしても大きくなりやすいけど、この子もおじいさんに似たみたいね。」
エマのお父さんはブラックのミニシュナなので、そんな話もしてくれました。
突然押しかけたのにいろいろと話をして貰えて、なんだかほっとした。
で、調子に乗っていろんなことを聞いてみました(笑)
「さっきからクーク鳴いてるんですけど、ここで生まれたこととかまだ憶えてるもんですかね?」
「一歳ちょっと過ぎたくらいだから、ほんの少しだけ憶えているかもしれないですね。」
そうか、まだ少しは記憶が残っているのか…帰るのを嫌がらないといいけどな…
「この子、ウチで生まれた子なんだよ。」と、奥さんが荷物を運んでいるご主人に声を掛けた。
ご主人が、へぇ~という感じでエマを見た。
そして、事前に用意していた質問をしてみた。
「今もシュナウザーの繁殖はやってるんですか? この子が二歳くらいになったらもう一頭一緒に飼おうって考えてるんですけど…」
この犬舎のホームページには子犬の出産情報も載っていたんだけど、シュナの子犬情報があまりなかったので直接聞きたいと思っていた。
「うん、シュナウザーもやってますよ。」との答え。エマの母親も、まだ子犬を産んでいるらしい。
もう一頭飼うなら、少しでもエマと血筋の近いわんちゃんが良いんじゃないかと考えていたので、これは朗報だ。
「でも、もう一頭飼うならもっと早い方がいいですよ。長い間一頭だけで飼われていると、どんどんそれに慣れちゃって犬同士の付き合いができなくなるから…」
エマがもっと落ち着いてからもう一頭を…と考えていたんだけど、ブリーダーさんから言わせると、そういうものでもないようだ。
まだ準備も全然できていないんだけどどうしよう…なんて考えたりもしたんだけど、幸か不幸か、今はシュナの子犬がいないとの事。
「6月生まれの子はいるんですけどね。でも、今いるわんちゃんのことを考えると、やっぱり小さい子の方がいいですから…」
先住犬の優位性を高めるため、いきなり大きくなった犬が来るよりも子犬が来た方がいいみたいだ。
二頭飼うのは大変そうだけど、いろいろ勉強になって良かった。
シュナパピーはいないけど、「他の犬種のパピーがいるので見てみてください。」と言ってくださったので、見せてもらうことにした。

二階建ての建物の1階部分は、店舗とトリミングルームになっているようだった。
店舗に入ると、忙しそうに段ボール箱を運び出していたご主人が、「よく見つけたね? やっぱり検索?」と声を掛けてくれた。
「そうです。ネットで探しました。」と返すと、笑いながらまた荷物を持って外に出て行った。検索で見つけ出してくる人が多いんだろうか…
店舗の中には3つのガラスケースがあって、そこには(たぶん)JRTの子犬がいた。奥さんは子犬を連れてくるために、2階に上がったようだ。
待っている間に、トリミングルームに繋がる扉から、たぶんご主人のお母さんと思われる方が出てきた。
俺が抱っこしていたエマを見て、「シュナウザーはかわいいわよねー。私もシュナウザー大好きで…」と声を掛けてくれた。
エマをペットショップを連れてくと、子犬を見てウーウークークーと鳴く事が多いけど、今日は全然大丈夫。
なんかスースー言ったりしてるけど、とても落ち着いた状態だった。やっぱりここにいたことを憶えているのかも…
しばらくすると、奥さんが2階から降りてきて、空いていたケースに茶色い子犬を入れた。
バフのコッカーのようだった。生後一ヶ月ってところかな。毛並みがとてもきれいで、元気そうなパピーだった。
「コッカーもかわいいねーっ!」とかみさんがケースを覗き込んでいる。
コッカーもいいけど、エマよりは絶対大きくなるし、毛の手入れがとても大変そうだ。
「もし、もう一頭シュウナウザーを飼いたいんだったら、子犬が産まれたときに連絡しますよ。」と言っていただいたので、メールアドレスを奥さんに渡してきた。
奥さんは、「シュナウザーは多頭飼いにはあまり向かないけど、1頭か2頭で飼うのにはとてもいい犬ですよ。」と言っていました。
それを聞いて、シュナウザーという犬は犬との付き合いよりも人間との付き合いを大切にするのかなぁ…なんて思いました。エマの場合、まさにそんな感じだから…
エマの母親は、物を覚えるのが得意なようで、人と何か作業することも大好きとの事。奥さんはそんな話もしてくれました。
エマもその血はしっかり引き継いでいるようです。
「留守番中にトイレシートで遊ぶのもいまだに好きなんですけどね。」と言うと、「ああ、やっぱり…」という感じでした(笑)
店の中でも調子に乗っていろいろ鼻氏をさせてもらっていると、今度は従業員さんが黒パグのパピーを2頭抱えて入ってきた。
その黒パグは、さっきまでコッカーが入っていたケースに入れられた。(話し込んでいるうちに、コッカーは元の場所に帰ったようだ。)
「ほら、赤ちゃんだよ。かわいいねー!」、抱いていたエマの顔を黒パグのケースに近づけた。
エマは2頭のパグの赤ちゃんをじぃーっと見ていた。びっくりするくらいおとなしく… 視覚的にこの場所を憶えているのか、匂いで憶えているのかはわからないけど、エマにとってこの場所はとても落ち着く空間のようだ。
この犬舎のホームページも見ていることを奥さんに伝えて、「子犬の情報ってホームページにも載ってますよね?」と聞くと、「ただ…ホームページはあの人(ご主人)がやってるんですけど、情報が全部載ってるわけじゃないから…」との事だった。
シュナウザーの子犬情報が載ったらそれを見てまたくればいいかと思っていたけど、タイミングによっては載らない情報もあるようだった。
ということで、とりあえず、またシュナの子犬が産まれたらメールで連絡をもらう事にした。
年内にシュナパピーが産まれる予定はないようだけど、シュナが産まれたときにウチの準備がどこまで整っていることやら…
そこにちょうどご主人が入ってきた。
「ほら! ホームページ見てくれてるんだって! ちゃんと更新してくださいね!」と奥さん。
「いや、日々の生活が忙しくて、なかなかねぇ…」と苦笑いのご主人。
確かにこれだけ忙しかったら、たった一行の情報を更新するのも難しいだろうな…と思ってしまうくらい、ご主人はよく動いていました。

というわけで、忙しいところ突然お邪魔したにもかかわらずいろいろ話をしてくれて子犬まで見せてくださった皆さんに感謝しつつ、その犬舎を後にした。
「来てみて良かったね!」とかみさんは満足そうだ。エマがどんなところで産まれたのか見ることができたし、エマの母親がどんな犬だったのかを知ることもできたので、俺も来て良かったと思った。
果たして、エマの同居犬は迎えられるのか!!

帰り道、東北道館林出口の近くにあるつつじヶ丘公園に寄った。
この公園は、もう10年以上前にドライブ中に偶然見つけて、のんびり過ごしたい休日なんかに何度か来ていた。
広さの割りに人があまりいなくて、噴水や池、芝生の広場があって川が流れている。
淡水生物の小さな水族館や植物園まである。
つつじのシーズンは、きれいなつつじが見られるらしい(なぜかその時期は来たことがない)。
特別なものは何もないけど、とても良い公園だと思う。

初めて見る大きな噴水や池の鯉にエマは固まったり唸ったり… でも、慣れてくると楽しそうに歩くようになりました。






初めての場所に慣れるのも少し早くなってきたような…
芝生の広場に行くと、何頭かのわんこ。遠くからおやつを食べさせながら近づいていったので、あまり唸らないで済んだ。
が、エマの後方から、足元刈り上げたおしゃれなシュナがエマに近づいてきた。
そのおしゃれシュナを見つけたエマ、ウーウーウーウー始まった…
そのシュナを連れていたおばさんに「すみません。」と謝ると、「ウチも最初はそんな感じだったから…でも、もう14歳だから…」と言っていました。
エマもそれくらいにならないと落ち着かないのかなぁ…
でも、その後のエマは落ち着きを取り戻して、真っ暗になるまで散歩を楽しみました。

以上、エマの初里帰り報告でした。
(文章が長すぎるなぁ…)

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