2005年12月11日日曜日

しつけ講座 その2

夕方、旅行から帰宅した。
かみさんはまだ講習会から帰ってきていないかった。
サークルの方を見ると、「あんた誰?」というような目をしてエマがこちらを見ている。
もうちょっとお愛想振りまくとかできないのか、お前は…

20分ほど放置しておいたが、意外とおとなしくしていたのでサークルから出して遊ぶことにした。
サークルの中で座れ・待てをさせて、扉を開けた。
「よし!」と言った瞬間、エマがジャンプして二の腕に食らい付いてきた。
「ウーウー」と唸りながら…
「ダメッ!」といってエマを引き離すと、今度は犬だか何だかわからないような低い姿勢で俺の周りをぐるぐると走り回る。ものすごい勢いで…
な、なんなんだ、こいつは…シュナウザーってみんなこんななのか?
待ち伏せして、エマを取り押さえた。
取り押さえられた後も、エマはウーウー唸ったり空噛みを繰り返している。
もう遊ぶどころの騒ぎではないので、とりあえずホールドスチールをすることにした。
かなり抵抗したけど、逃げられないことがわかるとおとなしくなった。
が、それでもたまに逃げ出そうとしている。
5分経過して、エマが本当におとなしくなったところで開放してやった。
今度は手をペロペロと舐めてくる。
もうほんとによくわからん…

20分くらい一緒にぬいぐるみで遊んで、エマをサークルに戻した。
どっと疲れる…
トイレもすぐに覚えたし、夜鳴き無駄吠えもしないといったことに関してはとてもいいんだけど、どうしてこうも人に慣れることができないんだろうか?
ウチに来てからもう一ヶ月以上経つのに…
いろいろ大変だろうとは思っていたけど、俺の理想の子犬像とあまりにもかけ離れている。
かみさん帰ってこないかな、早く講習の話が聞きたいんだけど…なんて考えていると、携帯にかみさんから連絡が入った。
草加の駅に着いたとの事、夕食を外で食べたいと言うので、30分後に近所のジョリーパスタで待ち合わせることにした。

30分後、ジョリーパスタ到着。かみさんは先に来ていた。
外食がしたいというよりは、「家だとエマのことを気にしながらになってしまって、ゆっくり話ができないから…」ということだったらしい。

「どうだった? ためになるような話は聞けた?」
「うん、いろいろとね。とりあえず、ホールドスチールはやらない方がいいみたいだよ。」
「えっ? そうなの? なんで?」
「あれは犬をリラックスさせるためにやるものなんだって。噛んだからスチールホールドっていうのはちょっと違うみたい。」
「そ、そうなんだ? じゃあ、やらないようにするよ…(さっき思いっきりやっちゃったんだけど…)

「ご飯もね、無理して先に人間が食べることはないみたいだよ。矢崎さんは先にワンちゃんにご飯あげて、自分が後にご飯食べてるってさ。ゆっくり食べたいからって。」
「でも、そうすると、犬の方が自分がリーダーだって思っちゃうんじゃないの?」
「犬はわかってるってさ、人間と自分が違う生き物だっていうことを。だから、人に対しては、自分がリーダーなんて思わないってさ。」
「ふーん…そういうもんなのかね?」
「まぁ、放っておけば好き勝手なことはやるだろうけどね。」
「じゃあ、エマが噛み付くのはどうすればいいんだろ?」
「無視が一番いいみたいだよ。噛んだら遊んでもらえないって覚えさせないと…」
「そうか…エマを無視して一日が終わる感じになりそうだな。エマの噛みグセを直すために、俺は無視グセが付きそうだよ。」
「それとね、餌は餌としてあげなくていいって。しつけしているうちは、全部しつけの時のご褒美で使ってくださいって。」
「そっか! それはいい方法だな!」
「エマは大げさに褒めたり拍手すると唸るし、体撫でてあげようとしても逃げちゃうからね。ご褒美のフードを使えば、何がいいことなのかわかるようになるんじゃないかな?」
「じゃあ、今日の夜からそれでいこう!」
「それと、木でできてる齧るおもちゃは使わせないほうがいいってさ。」
「なんで?」
「木は齧っていい物だって思うようになる可能性があるからだって。家具を齧られたくなかったら、やめた方がいいみたいよ。」
「そうか…せっかくフェッチ棒2本も買ったのにな…」


今日の講習では、矢崎さんのお話をいろいろ聞くことができて、かみさんなりに何かを得ることができたようだ。
俺もかみさんから講習会の話を聞いて、これからエマとどう接していけば良いのか、何となくだけど見えてきたような気がした。
今日はたくさんの飼い主さんが集まったみたいだけど、きっと皆さんそれぞれ犬との生活に悩みや問題を抱えているのだろう。
「二歳までは子供だと思ってくださいねって言われたよ。」
そう、エマはまだ三ヶ月。右も左もわからない赤ん坊。そんなエマに対して、俺は少し厳しすぎたみたいだ。
もっともっと仲良くなることを優先に考えないといけない。エマが安心できる存在にならないとな…
「怒ったらダメだよ? 怒ったら… エマも楽しめるようにしつけしていかないといけないんだからね。」
はいはい、気をつけます…

今回の講座の講師の矢崎さん、何冊かしつけに関する本も出しているとの事なので、買って読んでみようと思う。
「若くてカッコいい人だったよ。」
「もしかして、今日来てたのって全員女の人?」
「うん。」
俺は行かなくて正解だったようだ(笑)

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